落語




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1.        落語とは

  江戸時代から行われていた芸で、落語家(あるいは噺家)と呼ばれる着物姿の語り  手が舞台の真中に置いた座布団に座って、ストーリーのある面白い話をする話芸のこ とをいう。落語家は三味線や太鼓などの伴奏音楽(出囃子・でばやし)に乗って舞台 に登場する。
  座ったまま声と身振りでいろんな人物(子ども・町人・武士など)を演じ分ける。 2人の人物が会話をしている場面では首を左右に動かしているが、実はこれにはきち んとしたきまりがある。客席から舞台を見た場合右が「上手」、左が「下手」である が、年や地位が上のものが上手にいなければいけないので主人や夫に雇い人や妻が話 す時は首を「右」に動かし、その逆の時は「左」に動かさなくてはいけない。

  小道具は手拭いと扇子のみ。例えば1本の扇は、きせる、箸、杯や刀にもなる。

2.        落語の種類

  ・落とし噺  洒落や語呂合わせで面白く終わるもの。
  ・人情噺   親子や夫婦の情愛を描いたもの。涙を誘う場面がある。落ちがない。

  ・怪談噺   幽霊の面を被ったり、鳴り物などの演出をすることもある。

  ・芝居噺   芝居を題材にし、役者の声色などをまじえる。

  これら4つの古典落語に加え、大正時代以降に創作された新作落語がある。

3.        落語の構成

枕(マクラ)という導入部から始まる。ここで世間噺や本題と接点のあるおもしろい話をして観客の気持ちを引き付ける。

落ちには、よく考えないとそのこっけいさがわからない落ちや、落語家のしぐさが落ちになっているもの、発音が似ていても意味の違う駄じゃれが落ちになっているものなどさまざまな種類がある。


4.女性落語家

   何百年も男性だけの職業であった落語家だが、20年前ごろから女性の入門者が   みられるようになった。現在東京で5名、大阪で3名の女性落語家が活躍している。


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