English 元旦は日本ではとても特別な祝日です。そしてこの日の挨拶は、社会生活上でも仕事上でも、新年を迎えるにあたりとても大切なものです。かつては松の内に、親戚や近所の人、仕事上の上司、そして前の年にお世話になった人を訪れる風習がありました。しかし、郵便局が1873年にはがきを発行し始めてからは、人々は、年始回りの代わりにはがきを送るようになったのです。 1899年、年賀状を12月のある決まった日までに投函しておけば1月1日に配達する、というサービスを、郵便局が始めました。1949年にはくじ付き年賀状が発売され、それ以来、年賀状のやりとりはとても盛んになりました。運がよければ、ノート型パソコンや地域の特産品小包、切手などが当たるのです。 1月1日の朝年賀状を受け取ることは、元旦の楽しみの一つです。普段あまり会わない人と、少なくとも年に一度は便りをやりとりするわけですから。友人や親戚からだけでなく、職場や取引先の人からも年賀状を受け取ります。日本郵政公社が2007年用に発行した年賀状の数は、37億9千万枚です。 年賀状には新しい年を表す動物が描かれることがよくあります。(古代中国の考えに基づき、12年を一回りとして、各々の年を表す12匹の動物があるのです。)2007年を表す動物はイノシシです。 年賀状を送るのは、ちょうどクリスマスカードを送るようなものです。しかし、日本では、元旦より前に年賀状が届くということはありません。また、喪中の年は年賀状の交換をしないことになっています。12月に喪中はがきを受け取ったら、先方に年賀状を出すのを控えます。(喪中はがきとは、喪中のため年賀状を欠礼しますというお知らせのことです。) 参考文献、関連サイト: |