English 任天堂というと何を思い浮かべるだろうか?テレビゲーム業界の大御所?日本人でも任天堂がカードゲーム制作会社から始まったことを知る人は少ない。任天堂は1889年、京都に花札屋として創業された。 西洋のトランプとは違い、花札には数字が記載されていない。その代わり、1組48枚のカードには松、梅、菊など12ヶ月折々の日本の花やその他の自然美が描かれ、短冊(短歌を書く紙)が描かれているものもある。紅葉に鹿、牡丹に蝶、花見を表す桜に幕などが描かれた美しいデザインの札もある。花札はトランプよりも小さいが厚みがあり、日本人は札同士を重ねるときにピシッと音を立てるのを楽しむ。遊び方は絵柄を組み合わせ、その組み合わせによって点を獲得していく。ルールや得点配分は様々な種類があり、各家庭によってもいろいろである。 たいてい遊び方の基本は、各プレーヤーが順番に手札とテーブルの上の場札を合わせ、その2枚をとりながら進めていく。松は松、梅は梅といった具合に12の月の絵柄同士を合わせていく。 遊び方によっても異なるが、各札にはあらかじめ点数があり、最高点札は五光(五枚の光)、点数のないものはカス(ゴミ)と呼ばれる。最後にプレーヤーは各札の得点と役と呼ばれる札の組み合わせによる得点を合計する。
参考文献・関連サイト: 「カルタ」 大牟田市立三池カルタ記念館 監修 (文溪堂) 「合せもの」 増川宏一 著 (法政大学出版局) 花札ゲーム http://www.nintendo.co.jp/n09/hana-kabu_games/index.html |