カナメモチ 和名:カナメモチ/学名:Photinia
glabra /
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カナメモチについて村上哲啓会員から情報を
もらった。彼は「相生通りの原爆ドーム近くにある低い街路樹は何かと市へ問い合わせて、カナメモチ、英名Chinese hawthornと教えてもらった」そうだ。 木や花を、季節に先駆けて写真を撮りたいと
思っているが、これがなかなかうまくいかない。カナメモチは18日
にすでに赤い新芽を出し始めていた。しかしそれはほんの一部だったので、もしかしたら一番の時期はこれからかもしれな
い。 私の尊敬する牧野富太郎博士の牧野日本植物
図鑑には、この木は「アカメモチが本当の名であって、誤ってカナメモチと呼んでいるが、この木の材から扇の要を造るとい
うのはでたらめだ」とあるので、和名を何と書くか悩んだ。アカメモチという名を使用している図鑑は他にもあるが、市や植
木屋やその他いくつかの図鑑で、カナメモチという名を使っているようなので後者を使っておく。材が硬く、粘り強いので、
車の軸や鎌の柄などに使われたそうだ。 新芽の赤い種類のものをベニカナメモチとい
う。紅色の新芽が美しいが病気に弱い。最近では、カナメモチと中国産のオオカナメモチとの雑種であるレッドロビンが、病
気に強く成長も早いことから、生垣としてよく使われている。相生通りのもこれではないかと思う。 植え込みのところどころに見える少し高い木
はクロガネモチ。どちらも~モチとつくが、カナメモチはバラ科でクロガネモチはモチノキ科。クロガネモチは秋から冬の赤
い実の時期に再度撮りたいと思っている。カナメモチよりさらに低くヒラドツツジが植えられている。大きな蕾が見えるから
ヒラドツツジの花も、もうすぐだ。
(文・
恵南一子) |